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サイザイルカーペット

  • 執筆者の写真: 大志郎 森
    大志郎 森
  • 2024年12月6日
  • 読了時間: 4分

みなさんは「サイザル」という素材をご存知ですか?


「サイザル麻やサイザルバッグなど聞いたことあるけど具体的にどんなものか・・」という人もいるのではないでしょうか。


実はこの「サイザル」、内装材としても取り入れられていて、サイザルを使ったカーペットやタイルがあるのです。


また、サイザルの風合いがインテリアデザインとしても人気で「サイザル風」のクッションフロアなどもあります。


サイザルとは「サイザル麻」とも呼ばれ、キジカクシ科リュウゼツラン属の植物から取れる繊維植物です。麻の中まではありませんが、繊維植物なので「サイザル麻」と呼ばれています。葉は硬く剣のような形をしており、大きさは長さ1~2mにもなります。


原産国はメキシコのユカタン半島で、「サイザル」という名前はユカタン半島のサイザル港からよく積み出されていた為、「サイザル」と名付けられました。

ケニアなどの東アフリカやブラジルが主な産地となっています。


では、メリット・デメリットを見ていきましょう。まずはメリットから紹介します。

《メリット》

1.強靭性がある植物の葉っぱから取れる繊維はロープの主原料にもなっている通り、しなやかで強靭性があり丈夫です。


2.感触が良いサイザルは裸足で歩いたときの感触がよく、快適に過ごすことができます。最初はごわつくと感じる人もいますが、使うほどに馴染んで心地よい触り心地になります。


3.調湿性があるサイザルのような繊維植物は、湿度が高い時には湿気を吸収し、お部屋の空気が乾燥している時には、繊維の中に溜まっている水分をお部屋内に放出する「調湿効果」があります。そのためサイザルは湿気対策や乾燥対策になります。ちなみにお部屋の湿度は40~60%が目安と言われています。


4.防臭性に優れている防臭性も高く、住宅との相性の良い素材です。


5.防音効果があるサイザルには防音効果があるため、小さい子供が飛び跳ねたりしても衝撃音を吸収してくれます。


6.断熱性がある調湿性だけでなく断熱性もあるため、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごすことができます。


それでは次にデメリットを見ていきましょう。

《デメリット》

1.伸縮や品質にばらつきがある場合がある天然素材のため伸縮したり、太さや長さなどが異なる場合があります。

2.カビが生えてしまう場合がある常に水がかかるような場所で使用する場合は、カビが生えてしまうことがあります。

3.シミになってしまう場合があるジュースやコーヒーなどをこぼした後長時間放置すると繊維に液体が染み込み、シミになってしまう場合があります。

4.色あせする場合がある直射日光に当たると紫外線の影響で色あせや変色するおそれがあります。

天然素材ならではのメリットやデメリットですよね。



『サイザル ダークカーキ/ IOC』

フローリングや壁面材などを取り扱っている IOCですが、なんとサイザルの床材も取り扱っているのです。こちらの商品は渋いカーキ色で染色し、大人な雰囲気を醸し出しているサイザルカーペットです。深い色味が和モダンな雰囲気にもシックなインダストリアルテイストにも合います。サイザルと言ったら黄土色でナチュラルテイストなお部屋に合わせるといったイメージが強いのですが、染色次第ではシックなお部屋にも合うのです。


『サイザル サトルグリーン/ IOC』

こちらも先ほどと同じく IOCの商品です。


一色だけでなく何色もの色が混ざっているので、のっぺりせず立体感が生まれます。主張しすぎず、スタイリッシュに仕上がります。


木材との相性も良く、ナチュラルで明るい空間の北欧テイストや和モダンによく合います。

同じサイザルでも色やタイルかロールかによっても雰囲気が異なりますよね。また、意外と色々なテイストに合うと感じた人もいるのではないでしょうか。自然素材なので木材と合うのはもちろんのこと、編み方や色によってはコンクリート打ちっぱなしにもよく合い、オシャレな雰囲気を演出してくれます。


サイザルは無垢のフローリングなどに比べると

認知度は低いですが、肌触りも良く、夏は涼しく冬は暖かいという日本の気候にぴったりの床材です


 
 
 

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